1993年、東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。修士(文学)。
2001年、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得満期退学。
2013年、メーヌ大学文学部DUFLE修了。DUFLE(学士相当の大学免状)。
2013年、DELF・DALF(A1-C2)採点官・面接官資格。
2015年、ANL(神経言語学的アプローチ)教授資格。
考えてみれば、すでに人生の3分の2以上の長きにわたり、フランス語を学び続けていることになる。日々何らかの学びや気付きがあり、そこから新たな疑問が生まれ、興味が尽きることはない。そのためか、フランス語に対して自分自身は何よりもまず学習者であるという感覚は、今なお変わらない。
大学でフランス語の授業を担当するようになってから、およそ四半世紀になる。はじめのうちは、学生にとっていかに分かりやすくフランス語を説明するかという課題に自分なりに取り組んで、いろいろと工夫を凝らした。当時は日本人教師にとって、それ以外にできることがあろうとは想像だにしていなかった。
2012年にDUFLE(東京日仏学院とメーヌ大学が合同で開催するフランス語教師養成講座)を受講し、中でもANL(神経言語学的アプローチ)というカナダ発祥の実践的なフランス語教授法に出会ったのが、大きな転機となった。非母語話者の自分にも、フランス語で授業を行い、学生に直接フランス語を伝えることができるということを、そこで身をもって学んだ。すぐに教室で試してみると、従来の文法訳読法では得られない様々な学習効果があることが確認できた。
それ以来、日本のフランス語教育におけるANLの可能性の追求に取り組んでいる。本懇談会の研究発表「フランス語(初級B)動画紹介:文法の授業にANLを応用する試み―学びを活性化するために―」は、その一例である。
「外国語教育の挑戦:「文字・文法・訳読」よりも、まずは「ヌヌース&ニーナ」とフランス語で話そう!」(『共立女子大学文芸学部紀要』第60集、2014年)
「非母語話者教師がどのようにすれば初学者の会話能力を伸ばすことができるのか:神経言語学的アプローチ(ANL)を取り入れながら」(『Etudes didactiques du FLE au Japon』第24号、2015年)
「授業外でもできること 授業だからこそできること:文法訳読法をANLで補う試み」(『Etudes didactiques du FLE au Japon』第32号、2023年)
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